日本の中心地、東京都新宿区にある平和祈念展示資料館。ここでは、終戦後もなお外地に残された人たちの、戦争の記録を展示しています。canariaは、当施設の新しい愛称に伴うシンボルマークとコミュニケーションをデザインしました。
新しい愛称「帰還者たちの記憶ミュージアム」。このネーミングには、施設の展示内容をわかりやすく説明すると同時に、単なる数字としてではなく、ひとりひとりの記憶を大切に未来へ残していくという想いが込められています。そのシンボルである3つの円とその中を通る一本のラインは、彼らが帰還船の窓から見た水平線であり、その先にある、見えない祖国を想う気持ちや、苦しい状況の中でも捨てなかった帰郷への希望を表現すると同時に、施設のテーマである3労苦(兵士、戦後強制抑留者、海外からの引揚者の労苦)のシンボルです。親しみやすい名称と、新たなシンボルマークによって、このミュージアムが多くの人々の関心を惹き、平和への関心が高まることを願って。
CREATIVE DIRECTOR|Akira Odagiri (DESK)
ART DIRECTOR|Yuji Tokuda
DESIGNER|Yuhei Mukohata
DESIGNER|Yurie Terao
PRODUCER|Mieko Fujiki (DESK)
PRODUCER|Takanori Amano
COPY WRITER|Mariko Ogata (Tang)